かつて栄華を極めて高級朝食、40→4店舗に減少、今は倒産プロセスに

経済
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中国では景気低迷、デフレの影響で日本のテレビが盛んに3元(約60円)食堂など格安朝食店を紹介するようになったが、以前までに一世風靡した高級朝食店が、当然のごとく、ピンチを迎えている。全盛期には中国全土で40店舗以上を展開したが、現在までに確認できるのは4店舗のみ。運営会社も倒産寸前だという。

今は無理、超高級朝食屋

桃園眷村という台湾式朝食店がそれだ。日本でも飲茶屋などとしても紹介されている。現在までに上海、成都、アモイなどに4店舗のみを残す。

10~32元(約200~640円)の中国風パンであるシャオピン、1本あたり6元(約120円)の細長い揚げパン、一杯最低8元(約160円)の豆乳、二つで26元(約540円)の肉まん等々、逆に高価格帯が受け、大人気になったものだが、それも今は昔。

朝食界のエルメス、失墜

桃園眷村は2014年に上海でオープン。出店する立地がいずれもルイヴィトンの店舗の近くだったことから、朝食界のエルメスとも呼ばれ、勢いに任せて中国全土で40店舗展開した。2016年には公式WeChatにおける投稿文が話題になり、SNSでもハートをつかんだ。

しかし、2019年になって、問題が顕在化した。さすがにルイヴィトンが出店するような高級立地に出店していては、賃料を中心としたコスト負担に耐え切れなくなり、上海の店舗を4店舗閉鎖。

2020年には高級立地の店舗は封鎖、より合理的な立地で新店舗を開店していく方針を示し、同時に商品ラインナップも大幅に変更、コスト圧縮、消費者ニーズの変化に対応したものにした。

典型的な倒産プロセス

ただ、その後に襲ったのがコロナ禍、さらにはデフレによる不景気だ。運営会社はすでに株式権利の凍結、責任者の高級消費制限などがかけられ、中国での典型的な倒産、清算段階に突入している。

中国の好景気時に軌道に乗り、中国が不景気になったとたんに失墜。まさに諸行無常。現代中国を象徴した栄枯必衰を体現した事例として語り続けられる可能性がある。

翻訳元:https://mbd.baidu.com/newspage/data/landingsuper?context=%7B%22nid%22%3A%22news_9759379110554186427%22%7D&n_type=-1&p_from=-1

コメント

  1. 超不景気だなー、これあと30年以上続くよw

  2. デフレスパイラルw

  3. 日本が30年苦しんだものを今後100年ぐらい味わってくださいw

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