バスケで日本に88年ぶり敗退、姚明氏「若手育成のため」と言い訳

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男子バスケットボールアジアカップ予選で中国が日本に88年ぶりに敗れたことについて、中国バスケットボール協会の姚明会長は「若手選手を中心に起用したため」と反論した。姚会長は中国バスケは2024年のパリではなく、2028年のロサンゼルスの五輪に照準を合わせていることを明言していた。

男子バスケットボールの日本代表は先月、アジアカップの予選で中国に76対73で勝利した。中国が日本に敗れるのは88年ぶり、とされる。その時は日本でも騒がれた。ただ、この88年の根拠は明確ではなく、大会レベルは別にすれば、ここ数年でも日本は中国に勝利している。

ただ、88年というのがセンセーショナルなので、日本選手も88年を使って勝利インタビューに答えていた。ともかく、中国バスケ界のトップが、日本から見ると時期がだいぶ遅いな、という感じのこのタイミングで本件に触れたのは、CCTVの番組内で、インタビューに答えたからだ。

姚会長の話し

「日本チームはパリオリンピックを意識し、海外組を除くエリート選手を投入したが、中国は若手選手を起用した」

「今回の試合は再建の始まりであり、私たちは多くの“血液”を交換した。選手を育てる勇気を持たなくてはならない」

「日本代表の平均年齢は28.6歳、我々の代表は23.5歳だ。戦略目標も違う。しかしだからと言って戦術を重視しないわけではない。一切の方法を活用して、若い選手に勝利を経験させなくてはならない」

欧州・米国どちらに学ぶべき?

姚会長は日本戦だけにとどまらず、若手主体の現在の中国代表が欧州に学ぶべきか、米国に学ぶべきか、と問われて回答している。

「我々はどちらのバスケの方法が、得点効率含めより効率的か見定める必要がある。四川料理と山東料理、どちらが好きですか? 我々はいずれもおいしく食べる。ただまず、お腹いっぱい食べられるかどうかを見定めなければならない。そこには、現在用いられている、シュートのエリアや移動した距離などの、多くのデータから試合を分析しなければならないことも含む」

「そうした状況下で、欧州あるいは米国にもますます接近していく。彼らは実際上、高効率を追求したバスケだから」

サッカー同様長期低迷も?

日本戦の姚会長の「反論」は、通常言い訳とみなされる。指摘されるまでもなく、どのスポーツでも、代表チームは若手育成がポイントだ。そうしなければ持続的な成長を遂げるチームにはならない。

若手育成だから全員若手でチーム編成する、というのは、代表チームとしてはありえない考え方であり、代表チームにはバランスが重要。代表チームにベテランが複数人いてこそ、若手への刺激にもなる。

サッカーの長期低迷も若手育成に問題があった中国。バスケでも同じことを繰り返す可能性はなくはない。NBAでも大いに活躍した巨人・姚明会長、中国では「第二の姚明」出現を求める声が根強いが、そういうことではないのだろう。

直接対決は確かにあまり多くはなかったが、国際バスケットボール連盟(FIBA)のランキングによれば、日本が26位に対して、中国は28位であり、あまり差はないとはいえ、すでに日本の方が格上。

現実を見据え、長期的なスタンスで物事を考えなければ、いずれの分野でも成長はない。

翻訳元:https://export.shobserver.com/baijiahao/html/724749.html

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