神戸市立王子動物園(同市灘区)は2024年4月1日、メスのジャイアントパンダ、タンタン(旦旦)が死亡したと発表した。タンタンは国内最高齢で、人間では80代に相当する28歳だった。心臓疾患を患い投薬治療が行われていた。
タンタンとは
タンタンは1995年、中華人民共和国の四川省の施設で誕生した。中国では爽爽と名付けられており、今回の訃報でも爽爽が使われている。
1995年の阪神淡路大震災からの復興も含め、2000年に中国からのレンタルとして、オスのコウコウとともに来園。以降長年にわたって王子動物園の人気者となった。
普通のパンダより短い足が特徴で、その賢さと愛らしさから熱心なファンが多く、常連ファンには「お嬢様」とも呼ばれていた。
2度コウコウとの子を出産したが、子はいずれもすぐ死んでしまい、繁殖することはできなかった。
コウコウに先立たれて以降は2020年7月に中国に返還される予定だったが、新型コロナ感染症の流行で輸送のめどが立たなくなり、返還は延び延びになっていた。
さらにタンタン自身も高齢のジャイアントパンダでよくある心臓疾患(不整脈)の症状が2021年から見られるようになっており、状態が回復するまで返還は見送られた。
2022年3月に一般公開も中止され、王子動物園の公式SNSで彼女の動向が伝えられるのみになっていたが、2023年暮れ頃から体調が悪化の一途に。
2024年3月には治療に専念することを理由にSNSの定期更新も中止され、中国から派遣された獣医師と共同での治療が行われていた。
中国ネット民の反応
「タンタン、すごくかわいそう。電気ショックも何回も受けたんだろうね。国宝、心痛だ」
「結局、自分の家に戻れなかった。出て行ったきり。爽爽ちゃんもパンダの星で楽しんでください」
「パンダの他国へのレンタルって止められないの?」
「国内のパンダの養育にも費用がかかるし、レンタルで費用を少しでも埋めないと。30歳近くで、もう寿命だよ」
「宝物が逝っちゃった。パンダの星で楽しめますように」
「爽爽、結局帰国できずに、彼女を愛する人々と永遠に離ればなれとは」
「何でパンダを日本に送っているんだ?」「80年代から90年代まで、パンダ外交していたから」
「くそったれの日本人が殺したんだから賠償を請求しろ」
「老衰でしょう。賠償は不要だよ」
「いや、この協定では賠償が必要になっているようだ」
「かわいそうなタンタン、ずっと帰ってくるのを待っていたのに」
「また天使が一人。天国では苦しみはないでしょう」
「やっぱり戻ってこれなかったか」
「間もなく30歳、超高齢じゃん」
「爽爽は、つまりタンタン?」「そう。タンタンの元の名が爽爽」
「日本で亡くなるとは。どう言っていいか分からない」
「日本のくそったれには今後レンタルせず。これは友好とかそういう問題じゃない」
「日本はちゃんと治療したの?」
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