上海のアップルストアで、開店を待っていた顧客らに向かって、ある女性が大声で罵る動画が中国で拡散、話題になっている。女性は、「外国を崇拝し、外国にこびる行為だ。中国にはファーウェイがあるじゃないか!」とものすごい剣幕で言い立てている。動画内でもあるアップルファンと思われる男性が抗弁しているが、拡散した動画に対して、ネット民も賛否両論だ。【動画で見る】
なぜか行列できて罵声
上海市の中心、静安寺にあるアップルストア。この日、なぜか開業前に行列ができており、一部は徹夜で並び、無料のノベルティをゲットしようとする人までいたという。ファーウェイのスマホの復活で、アップルは中国でシェアを減少させていると言われるが、中国にもアップルファンは依然として多い。
そんな中に登場したのが黄色い服を着たおばちゃんで、現場に並んでいたアップルファンを罵倒し始めた。「外国製なんて不要だ、ファーウェイがNO.1だ」。ものすごい剣幕に見ているこちらはドン引きだが、当時現場にいた周囲の人は、興味津々にスマホで動画を撮影したという。

ブランド選択は個人の自由
これに対して、現場でも他の消費者からは否定的、あるいは肯定的の見方が出た。ある人は「どんなブランドを選ぼうと個人の好き嫌いであり、外国崇拝、外国にこびる行為とは言えない」「アップルは毎年、中国に大量の就業機会を創出している。それが皆、アップルを選ぶ理由だ」など。
当たり前のことだが、中国でも合法の前提で、どのブランドを選ぼうが個人の自由、という考え方はある。また、すべての人が自分の選択に対して権利を有し、他人はすべての人の選択を尊重、それによってその人を叱責してはならない、というのは中国にも前提としてはある。
おばちゃん同意は少数派?
これに対して、中国ネット民もいろいろと書き込んでいる。しかし、どちらかというと、おばちゃんに否定的なものが多く、肯定的な意見は散見されるだけ。
「おばちゃんの勇気には、いいね、だね」
「おばちゃんの言っていることは、間違ってないよね」
「外国崇拝、外国に媚びている行為に他ならない」
日本はもとより、米国のことに関してもすぐにお怒りになる中国なのに、どうしてなのだろう。スマホ製品としてのアップルへのリスペクトによるものだろうか(企業としてのアップルは時に、中国で非難轟轟になる場合がある)。

おばちゃん否定はまともか
おばちゃんに否定的なコメントはこちら。
「なぜ並んでいるの? 新製品? オンラインでは買えないの?」
「ファーウェイの回し者か?」
「ファーウェイも、ファーウェイ製品を買うことと、愛国を簡単に同列には論じられない。世界から孤立はできない、と言っているよ」
「毎日ネット上に溢れる情報に接していれば、狭隘な視野になるのかもね」
「狭隘な民族主義に過ぎない。外国に媚びている?いやいやあなたがまだ清朝の時代に生きているだけでしょ」
「おばちゃんの病気、軽くはないね」
こういうまともな人たちが多くなるといいのだが。。
コメント
大阪のおばちゃんみたいなもんかw
一緒にすなw大阪のおばちゃんに失礼w
あんだけ米国に強気、喧嘩売りまくりなのに、アップルと言い、テスラと言い、ディズニーと言い、ホント米国大好き中国人w