若い女性プログラマーは会社を退勤後、アイドルに転身する――
そんな題名がつけられた記事が中国国内で配信されている。記事内容を見れば、どちらかと言えば週末地下アイドルで、地下アイドルが日本のものであること、それが中国の大都市にも今広がりを見せている、と報じられている。
魔の手から逃げ切れるか?
その実態とは? 女性地下アイドルグループStarLightの遥ちゃんが日常を赤裸々に語っているので、それを紹介する。ただ、こうした方向性、習近平さんが嫌う可能性が高く、地下アイドルが現状の中国で定着するかどうかは不透明だ。
中国地下アイドルの「昼の顔」
「こんにちは!遥です」。今年24歳、南京のまずまず名のある大学を卒業、現在は現地のインターネット会社でソフトウェアの実証実験を行っています。つまり、毎日毎日パソコンの前でコードを書き、コマンドをたたき、誤りがあれば上司に知らせる、そんな単調な作業の日々。
内向きな性格で、就業中はあまりお話もしません。他人にじろじろ見られたくないし、同僚ともうわべだけの関係。それどころか同僚のミスを押し付けられることもあって、すごく空しい人間関係の職場に疲れも感じています。
大学卒業後2年、今の仕事は二つ目で、給料は自分の生活を送るのには十分。普段、自習して、自分のスキルを磨くこともあるけど、職歴を重ねて出世していく、という望みとは程遠く。
仕事の休憩中には窓から外を眺めて、オフィスビルの様子をぼーっと見たりしていて、残業も多くはないけど、帰宅するともう精根尽き果てている状態で、友達とどこか行ったりする気力もないです。
もしアイドルしなければ、働きはするけど、それ以外の時間は今どきの中国の若者同様、典型的な寝そべり族でスマホいじりの日々だったんだなーと思います。
女性アイドルユニットStarLight
StarLightを紹介しますね。2023年8月に結成して、現在までにメンバーは私含めて6人。そのうち4人は女子大生です。毎週末、劇場に出演して、練習は金曜日の退勤後から始めます。
だから毎週金曜日は私が最も期待する時刻になっています。事前にアイドル用の衣装や道具を準備して、スーツケースに詰め込み、帰宅後、高速鉄道で上海に向かいます。
約2時間の移動中、色々考えますが、徐々に自分でアイドルになっていくことが分かります。上海に到着すると、もう仕事のことは頭の片隅にもなく、アイドルの世界に没入します。
メンバーの中で、上海以外の在住は私だけなので、移動に時間がかかるため、夕食は適当に済ませ、21時から稽古になります。歌やダンス、ずっと練習して終わるのは真夜中。
音楽がなり、鏡の中にダンスする自分を見て、メンバーとフォーメーションを組み替え、そうして汗水流す時間は、自分が生きている、と感じる瞬間でもあります。
オタ芸、ファンサ、握手会
最近はインフルエンザなども流行っており、メンバーにも感染者が出て、私も高熱が出るようになって、でも練習はさぼれないから一生懸命頑張って。練習後にアイドル運営会社が用意してくれている宿舎で熱を下げ、体調を整えて。
本番は土曜日の午後です。まだ頭がふらふらして、振り付けを間違えてしまうのではないかと不安になりながら、でも、一旦舞台に登場したら、その眩いスポットライトで一瞬のうちに体調のことなどすっかり忘れ、歌にダンス、激しくパフォーマンスに集中できました。
ファンの皆さんもすごく必死にオタ芸を披露してくれるし、私もそれに応えて頑張ってファンサして。パフォーマンス後の握手会や交流会でも、古くからのファンの方とは、今日のパフォーマンスについてや、近況などを話し合います。
こうしたファンとの交流は、彼らが私のためにここに来てくれていると感じ、幸せになります。
翻訳元:https://news.china.com/socialgd/10000169/20240307/46236052.html
コメント
中国では日本の現代文化がよく輸入されます。それが独自に発展したりと面白い面があります。