人気ケーキ販売会社が突然の倒産、社員1000人が給与未払い、路頭に

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ライブコマース等で大人気になった中国のケーキ販売会社「熊猫不走」の倒産が2024年3月16日、いきなり発表された。経営者と連絡が付かなくなったスタッフが、公式SNSで配信した。その後、経営者は失踪以前にメッセージを残しており、その内容も公開された。コロナ禍などがあり、資金がショート、債務不履行に陥った模様。

注文したケーキが届かない

曾さんは2024年3月15日、友達の誕生日にサプライズを用意。ネットで人気の「熊猫不走」のケーキと、好評のダンスサービスを注文した。しかしその日は何の音沙汰もなく過ぎ去り、翌日になって「熊猫不走」の倒産のニュースを目にした――

中国ではこんなことが至る所で確認されたようだ。パンダは歩かない、という奇妙なブランド名「熊猫不走」だが、そのECもすべて受付停止となり、オフライン店舗も順次閉鎖されている。

公式SNSで社員が悲痛の叫び

2024年3月16日の公式SNSに、「こんにちは。私は普通の職員です。3月15日に経営者と連絡が取れなくなりました。1000人近い従業員が3~4ヶ月の給与を受け取っておりません。社内チャットも寸断され、しょうがないので、ここで声を上げました」と投稿された。

中国現地メディアが2024年3月17日になって、「熊猫不走」の複数の従業員に確認したところ、3月16日の午後になって、同社の事業がいきなり停止された、とのこと。その時、ちょうどケーキを配送中のスタッフもいたという。

この流れで、経営者のメッセージが公開された。

経営者のメッセージ

「ごめんなさい」で始まるこのメッセージ。長文なので、意訳して伝える。

「私の無能、盲目的楽観、決定の失敗、コロナ、政策、市場に対する判断の誤りのため、会社は今日資金繰りがどうにもならなくなり、債務も返済できず、事業停止、私個人も破産となりました」

「ここ2年以上、私個人も所有していた車やマンションを抵当にして借り入れを行っていたり、個人から借金をお願いしたり、奔走していました」

「従業員、株主、サプライヤーの皆さん、本当にごめんなさい」「できるだけ速やかに法的手段を講じて、みなさんの権益を守るようにしてください。一部の資産を競売にかけ、少しでも資金を調達、みなさんの損失を補填してください」

「私個人もこれから裁判所や公安などでの処置を受ける予定です」

1000人の社員が路頭に迷う

中国で企業の倒産は珍しくないが、ネットで人気の企業であり、事業としてはうまく回っていたように見えただけに、その突然の倒産は中国ネット民を驚かせた。

詳細は不明だが、もっと急成長させようと、思い切った施策に打って出ようとして、債務がかさみ、債務超過となって、債務不履行になった可能性が高い。中国の不動産企業のデフォルトをよりコンパクトにした形か。

経営者が謝罪、経緯を説明するメッセージを残すのも珍しい。メッセージ全文を見ると、そこにはあまり悪意はなく、本当に謝罪しているようにも感じられた。中国の倒産企業の経営者としては、良心的な方なのかもしれない。

しかし1000人近い従業員が3~4ヶ月分の給料を受け取っておらず、各種保険・積立金の支払いも滞っているといい、彼らの救済は難しく、失業、社会不安に拍車をかける可能性もある。

翻訳元:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1793970164752373980&wfr=spider&for=pc

コメント

  1. 今後不動産に限らず、色々な業界で資金ショート→倒産の流れが波及してくるかも

  2. 中国では普通に給与未払いが発生するね。。

  3. パンダダンス見てきたけど微妙。。そもそもパンダが可愛くないw でもアイディアは悪くないね

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