広東省広州市の海珠区の一角で、多くの小学生が、たばこの箱をカード風に細工してカードゲームに興じていることが明らかになった。カードゲームの内容はよく分からないが、そのたばこの価格によって、パワーが違うなどなのかもしれない。もちろん、すべて大人が吸ったたばこの箱を使っているだけなのだが、各種銘柄を集める子もいて、たばこの銘柄に異常に詳しい小学生も登場している。
あらゆる方法で空き箱入手
保護者によれば、このたばこカードのために、多くの子供がタバコの銘柄に対する理解は、たばこを吸う成人よりも詳しくなっており、違う銘柄のたばこの箱を収集するために、たばこを吸う家族に銘柄を指定したり、保護者にオンラインでたばこを買ってもらったり、さらにゴミ箱の中からたばこの箱を探す子も出てきているという。
小学校の外からでも、小学生がたばこカードに興じている様子がうかがえる、という。そのうちの児童一人が、銘柄の豊富さ、量の多さを誇っていた。
オンラインでも空き箱販売
学校の近くの文房具店、玩具店に話を聞いてみると、ブームについては理解していたが、たばこカードそのものを取り扱うことはしていない、という。「たばこカードは、子供たちがたばこの箱から一から作るのを楽しみにしているようだ」という。
しかしネット上には実はすでにたばこカードが売られている。中国のECサイトを確認すると、すでに20万件のたばこカードの素材、つまりたばこの空き箱が確認できたという。100個のたばこの空き箱が19.75元(約400円)で売られていたという。
小学校の休み時間にゲーム
小学校のほうでも、この現象を注目しているという。ある先生によると、休み時間になると、子供たちは集まって、たばこカードのゲームに興じているという。放課後、バスで帰宅する合間にも、子供たちはたばこカードで遊んでいるようだ。
ただ、先生によると、ある児童は自分でたばこの空き箱からカード風に作成することが好きだが、ある児童はカードそのものを購入しているようだ、という。毎度たばこゲームに興じている児童たちを眺めながら、今のところ没収しようとはしていないらしい。
小学校側も保護者に注意へ
しかし最近、あまりのブームからか、小学校側も保護者に注意喚起するようになっているという。たばこの空き箱と言えども、有害物質が含まれている可能性があり、児童の心身の健康に影響がある可能性がある、としている。
たばこカードがどういうルートで児童の間に渡るのかもそれぞれで、児童個人が収集したり、ネットで購入したりと、なかなか規制が難しいが、少なくとも保護者には注意するよう呼び掛けている。
また、別の小学校でも、保護者に対して、たばこカードは、たばこの情報や文化に児童が接することになり、喫煙に対する興味や好奇心が沸き起こり、実際吸わないまでも子供の健康に影響すると注意喚起している。
中国ネット民の反応
「たばこカード販売は禁止。ゲームはOK。少なくとも子供たちが一緒に遊んでいて、スマホやタブレットよりは良い」
「ブームはグルグル回るからな。オレらの時代はこれ、たばこ写真って言ったかな。箱を切ったり加工して、懐かしい思いで」
「オレの子供の時代、80年代だが、男児はみなこんな感じで遊んでた。でも今は周り、ほとんどたばこ吸ってない。当時玩具として遊んでいただけ」
「そうそう、たばこの販売禁止、喫煙禁止にしよ」
「オレが小学4-5年生の頃、こんな遊びしていた。10年前」
「オレの子供のころの漫画カードとそんな変わんないんじゃない」
「これって今年から流行ったのかな。去年はウルトラマンカードで遊んでなかった?」
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