杭州で夢みたいな賃貸、家賃1万2000円で至れり尽くせり、全国が羨望

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浙江省杭州市で、わずか月額家賃1万2000円の物件が大量に借りに出され、内見や申し込みが殺到していて、中国で話題になっている。杭州市は上海にほど近く、アリババなどもあり、経済先進都市の一つ。ものすごくボロボロなルームシェア型賃貸でも、1人最低でも6万円は出さないと借りられないところに、この値段だから驚きだ。

部屋のバリエーション

この物件は市内の銭塘区義蓬街道にある寧巣·銭塘藍領公寓という複数棟が立ち並ぶマンション。1人部屋、2人部屋、4人部屋があり、いずれも35㎡。つまり11坪弱。

いずれも家賃は月600元(約1万2000円)で、2人部屋、4人部屋でも1人で住むことはできる。ただし、2人部屋、4人部屋は企業向けのみに対応しているという。社宅として活用されるようだ。

コミュニティ食堂も併設

複数の棟がマンションとして立ち並ぶ、全体としてはコミュニティのようなエリアであり、ここには食堂もついている。現在は昼食のみのようだが、今後は朝食、さらには夕食にも対応していく可能性があるという。

現在の昼食メニューは、肉料理が1皿6元(約120円)、半肉料理が4元(約80円)、野菜料理が2元(約40円)、白ごはんが1元(約20円)。日本円で300円もかからない程度で食べられる。中国で定着しているデリバリーと比べても極めて割安で、しかも清潔感がある。

水道電気代は別途必要も

1人部屋と2人部屋では水道代として月額20元(約400円)、電気代として月額50元(約1000円)が別途かかる。合計1400円程度だが、これが4人部屋になると合計100元(約2000円)が必要となる。駐車場が必要な場合は1台当たり月額で100元(約2000円)が必要になる。

しかし、コミュニティにはコンビニもあり、買い物も便利。バスケットコートなど運動施設もある。また三つの地下鉄が停まる地下鉄駅が近くにあり、バスなどの公共交通も至便、という立地。以上を考えても、杭州市ではありえない天国物件である。

この格安物件の背景に、公営

このマンションやコミュニティは、もともと杭州で昨年行われたアジア大会の交通整理人員の宿舎として整備されたという。しかも、それも新設ではなく、昔行われたイベントのために整備されたものを再整備したもの。つまり政府の事業でもあり、その分コストが押さえられている要因になっている。

今回、それを更に整備し直し、マンションに改装した。2024年3月にはこのうち1064部屋が借りに出され、基本的にすべて契約が完了している。全部で4200部屋あるらしく、今後も定期的に借りに出されるという。

1日に100件以上の契約がまとまることがあるなど人気は全部屋の借り出しまで続きそうだ。記事のコメント欄には、「オレ、ここに住んでるけど、すごく清潔で快適」「西安はいつになるのだ?」「中国全土にこのモデル広げようぜ」「オレも住みたい。。」などが書き込まれている。

翻訳元:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1794286401455032223&wfr=spider&for=pc

コメント

  1. 不良債権化している不動産事業をこのように改装、地方政府による公営住宅にする案が、中国でも論じられているが。。

    数が多すぎて、多分全部は賄えないし、改装費用も地方政府にとっては負担。

    都市部では確かに住環境が良くない人々が多く、その受け皿にはなりそうなのだが。。

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