武漢大学で車で校内進入の観光客と学生が衝突、激しい殴り合いに発展

湖北省武漢市の武漢大学で2024年3月14日、校内に進入しようとした白いアウディ車がクラクションを鳴らして他の車を挑発、その車に乗っていた同校学生の1人と、アウディ車の運転手が口論になり、その後極めて激しい殴り合いに発展した事件が発生した。大学のガードマンが制止に入り、騒ぎは収まったが、現場は一時騒然とした。

事件の背景

白いアウディ車の運転手は、校内関係者ではなく、観光目的で来校したようだ。大学に観光？　というのが不自然に思えるが、中国の大学は通常、キャンパスが極めて大きく、万を数える学生がその校内の宿舎で暮らす、一大生活圏となっており、校内にも観光要素がなくはない。

特に武漢大学は、桜の名勝としても知られている。運転手も桜目当てだったのかもしれない。

大学によれば、車で校内に入る場合、教授と職員、学生いずれも事前に予約をする必要がある。当然校内関係者以外であればなおさら。教授と職員、学生による第三者の車での校内進入予約は厳禁とされている。今回の白いアウディ車の運転手はこの予約もしていなかったものと思われる。

事件の経緯

当事者とされる学生がSNSで告発したものによれば、白いアウディ車は大学進入時に極めて乱暴な運転をして、この学生が運転する車にあわや衝突するような行為も見られたという。白いアウディ車は同時に、ものすごいクラクションを鳴らし、「歩行者の鼓膜は張り裂けんばかりだった」という。

この車に乗っていた学生の1人が降車して、白いアウディ車が校内関係者か否か確認しようと、白いアウディ車に近づいて行き、白いアウディ車の運転手も降車して口論となり、白いアウディ車の運転手が学生に唾を吐きかけ、学生が運転手を押して、運転手がこぶしを出してきた、というのが事の発端だったという。

事件の対応

武漢大学側はガードマンを派遣して即座に制止させた。白いアウディ車の運転手が強力に拘束されている様子も見える。大学によれば、けが人はいない、とのことだが、流出している動画を見る限り、双方激しく殴り合っており、全くのノーダメージだとは考えづらい。大学は事態を当局に連絡、処理を委ねているという。

中国現地でも本件は白いアウディ車に問題があるとされている。全く身勝手に大学で観光しようとやってきて騒動を起こしているのだから、どうしようもない。ただし、何があっても暴力行為に及ぶのはよくない、と、学生側の非を鳴らすものもある。

翻訳元：https://baijiahao.baidu.com/s?id=1793506140747350900&wfr=spider&for=pc

大学もカオスな中国

この問題を受け、大学の警備体制の強化や、来校者による大学構内での大学ルールの順守徹底を呼び掛ける声が多い。ただ、そんなの当たり前でしょ、という気もする。大学でさえ、身体の安心が得られない中国がカオス過ぎた。