金取扱店が突然の閉店、顧客から預かった60kgの金も消失―北京

経済
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中国大手の金取引事業者、中国黄金の北京市にある店舗が突然閉店、店内にあった金すべてが無くなっていることが分かった。2024年1月末までに、顧客約40人から預かっていた60kgの黄金も消失しているという。1g当たり1万1000円として計算すると6億6000万円相当。北京の被害者たちは呆然としている、という。昨今、上昇し続ける金価格について、中国でもいろいろ話題なることが多いが、大規模な詐欺、持ち逃げ事件が発生したことになる。

金資産が3倍になったのに

北京市の富力広場というところにある中国黄金の店舗。中国現地メディアが取材に行った際は、ショーケースは残されているが中身もなく、散乱していたという。

中国現地メディアが伝えたところによれえば、被害者の女性、王さんはこの店舗に23万元(約460万円)相当の金を預けていた。ここのサービスでは、金400gあたり10g、1年に利息が付くという。現在までに王さんの金の価値は60万元(約1200万円)にまで膨らんでいたが、店舗が文字通り消失してしまっている。。

問題になったのは加盟店

中国黄金は上場企業であり、このようなずさんな対応はありえない、と思われていたが、この富力広場店はフランチャイズだった。その実質的な運営元が破産、倒産したらしい。

被害者と日本で言うLine(WeChat)でつながっている富力広場店の元店員は被害者に、「我々は倒産した。警察に行って被害を訴えてください」と伝えているという。運営元の代表とは連絡がつかない状態なのだろう。

本店も責任感じるように

中国黄金は本件について、当初はフランチャイズのしたことだからときっぱりと関係を否定していたが、ここにきて「フランチャイズがやったことでも多少なり責任はある」と態度を変えてきている。

しかし、被害者にとっては、いくら自分の資産が戻ってくるのかだけを気にしている。中国黄金がどこまでそれに応じるのか、現在までに全く不明だ。中国黄金としても自社ブランド維持のため、被害者救済にはある程度応じなければならないと思われるが。

極端なサービスが仇に?

富力広場店に金を預けていた被害者のグループチャットは40人ほど。個々人の申請で合算したところ、富力広場店に預けていた金の総量は60kgになるという。

富力広場店では、顧客の抱え込みのため、王さんのような利子の他、より多様なサービスも展開していて、金価格がちょうど上昇している昨今にもかかわらず、その無理がたたった可能性が高い。

まだまだ不明な点は多いが、極端に攻めた経営が仇となったようで、賃料の未払いはだいぶ前から行われており、その他にも運営会社はいくつかの訴訟も抱えていることが分かった。

翻訳元:https://news.sina.com.cn/minsheng/2024-03-24/doc-inapktfz1254062.shtml

最新情報によれば、この店の店主が確保されたらしい。日本円で総額10億円程度持ち逃げしていたらしい。今後取り調べの中で状況がよりはっきりしてくると思われる。

コメント

  1. 信用できんな、チャイナw

  2. 金はますます価格が上がる。持ち逃げ成功していれば、億万長者だなw

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