1年で幼稚園5610ヶ所減少、園児も535万人減少、一体何が起きてる?

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中国教育部が発表したデータによれば、2023年、中国では幼稚園児535万人が減少、幼稚園も5610ヶ所減少した。幼稚園の閉園が相次いでおり、一部の幼稚園では、老人ホームに改装する動きがみられ、一部の若い幼稚園教員は介護士への転身を目指しているという。超高齢化社会の一端が垣間見られる。

急減する出生数

中国政府が公式に人口の自然減を認めたのは2022年からで、2023年も出生数902万人、死亡人口1110万人となって、2年連続人口自然減。出生数も年を追うごとに急減している。

2018年1523万人
2019年1465万人
2020年1202万人
2021年1062万人
2022年956万人
2023年902万人

現在幼稚園児はおよそ、2018年~2021年ごろに生まれた子らのはずで、出生数1000万人を割った現在からみても、その頃の出生数はまだ母数も大きいのに、わずか1年間で535万人も減少したことを考えると、中国の幼稚園児は今後、もっと急減していくことが予想される。

幼稚園の減少、失業問題

この減り方は、出生数の減少だけでは説明できないほど大きい。もしかすると、不景気に伴い、費用負担ができない家庭が、子供の幼稚園教育を放棄している可能性もある。

また、幼稚園そのものも5610ヶ所減少しているが、中国には27万ヶ所の幼稚園があるとされているから、その割合は2%前後と、まだ大きくない。

しかし、規模が大きいので、仮に教職員が一幼稚園当たり10人と考えても5万人以上が職を失う、あるいは転職をせざるを得なかったことになる。

各園が対策急ぐが

一部の公立の幼稚園は、0-3歳児を対応する託児所にも拡大、0-6歳の託児所一体型幼稚園への改装を進めているが、現状の出生数の減少傾向から考えて、これも数年後には破綻をきたす恐れがある。

ある幼稚園運営をしている人の言葉が印象的だ。数十年中国で幼稚園を運営していると、良い幼稚園ほど倍率が高くて入園が難しい時期もあり、今は急激に園児が減少している。まさに諸行無常。今は園の老人ホーム化を検討している。

年齢別の人口構成

中国の2023年の60歳以上の人口は2億9697万人と3億人に近い。全人口の21.1%を占めている。中国では男性は60歳定年(女性は50歳、55歳)でこれを守る人がほとんどなので、ほぼ全員定年退職者だ。

一方で、0~15歳までの人口は2.4億人にとどまっている。60歳以上と0~15歳の人口のギャップは今後、ますます大きくなってきて、世界的にも異例な急速さで少子高齢化が進むことが予想される。

翻訳元:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1792226767526296836&wfr=spider&for=pc

コメント

  1. 少子高齢化だけでは説明できないことが進行してますなw

  2. 幼稚園教諭がダメなら介護士、というメンタルはすごいねw

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