江蘇省南通、清明節で燃やす「冥幣」の製造・販売を禁止して大炎上

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中国で故人を偲び、親族が集まりお墓参りに行く伝統的な行事「清明節」が近づく中で、江蘇省の南通市がその必需品である「冥幣」の製造と販売を禁じて、中国で大騒ぎになっている。同市の独断だったようで、上級の江蘇省も状況を「関心をもって見守っている」としている。一体何が起きたのか。

突然、冥幣は封建的だ!

中国の清明節におけるお墓参りでは、「冥幣」と呼ばれるそれ専用の紙幣の札束を燃やす。故人があの世においてもお金に困らないように、というのがその目的で、札束以外にも同様の目的で折り紙サイズの金紙や銀紙を大量に準備して燃やすこともある。

これに対して南通市は、この風習そのものを封建的かつ迷信と断じ、お墓参り改革の一環として、古いしきたりや風習を打破、文明的な祭祀を奨励、都市環境の浄化を進める、と発表した。

これが炎上のきっかけ。「冥幣」が前世代の封建的なものなのか論争が繰り広げられることになった。大方は、中国の長年の風習であり、そもそも封建的か否かの問題ではない、継続すべきだ、という意見が多い。

翻訳元:https://x.gd/kapSP

い、いえ、使用はいいっす

同じようなものに、春節での爆竹禁止があった。しかし爆竹は火薬を使用している分、実際に事故も多く、禁止の理由としては理解できる範囲だったためか、一旦は禁止が普及したが、しかし今では再び、爆竹が使われるようになっている。

この春節の爆竹が、特に中国の西南部で多発している山火事の原因ではないか、とも指摘されている。そうであれば、清明節で「冥幣」を燃やすことも、火災につながりかねない危険性があり、市がそれを憂慮した可能性はある。

特にこの「冥幣」を燃やす行為は、周りと比べて、より多くを燃やせ燃やすほど、派手であれば派手であるほど、燃やしている人にとって優越感を与える、ともされる。春節の爆竹もそうなのだが、重大な事故に発展しかねないリスクはある。

ただ、あまりの反応の大きさにびっくりしたのか、南通市は「製造と販売を禁じただけで使用は禁じていない」と、ちぐはぐな回答を示した。確かに正式文書には製造・販売禁止とだけある。しかし、「冥幣」を使用しないからこそのお墓参り改革だったはず。

中国ネット民の反応

「全くの詭弁だな」

「南通の人たちはどこで冥幣を買えばいいの? 外まで行って買ってくるの?」

「オンラインで買えるんじゃね?」

「オンライン販売でも、南通への配送は禁止しよう」

「環境配慮が目的だったのに、使用したら環境に配慮できないじゃん」

「南通は清明節、連休にならんのか?」

「南通に戻ってきてお墓参りする人も多いだろうから、そうした人には持参を勧めよう」

「今年の清明節は、南通の紙価を貴む」

「南通のトレンドワード入りなんて、こんなことでもない限り、な」

「南通は祖先たちのことを忘れ始めたのか」

「冥幣を燃やす時、それを自分では作っていない、ということをどう証明するの?」

翻訳元:https://x.gd/YPPRg

コメント

  1. 今まで南通でこれを製造してきた人たちも、「特に規制ないし、今も普通に作って、売っている」、と。。

  2. 当局によるネタ提供w

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