いじめ告白の児童の動画をTikTokに投稿、30分で当局が動き、捜査へ

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小学生の子供が宿題をしている時に、突然泣き出し、学校でもう半年もいじめにあっていることを告白、学校に行きたくないと語るショートムービーが中国でバズっている。これを受けて、広東省佛山市の順徳区楽従鎮の当局はすでに調査を開始したと発表した。

グルチャから追放

「学校に行ったり、学校で学んだり遊んだりがうまくいっていない…」ショートムービーの中で涙ながらにそう語る児童。小学2年生のようだ。同級生のクラスメイトにいじめられているらしい。

その親はこの件の事情を語り、昨年から子供の身体にかまれた傷やひっかき傷が絶えなかった、と主張。加害児童の保護者と何度もやり取りしたが何も解決しなかったという。そのチャット内容も流出している。

それによれば、加害児童の保護者は「もうすでに何度も謝罪している。子供にも厳しく教育している。あなた方が加害者だ」云々。このやり取りをした後も加害児童によるいじめは行われており、むしろ厳しくなっていた、ともされる。

そこで被害児童の親は、クラスの保護者グループチャットに本件の状況を投稿したところ、グループチャットから脱退させられた、という。

当局が投稿後30分で動く

事ここに至り、被害児童の親は本人が被害を告白するショートムービーを投稿、それが瞬く間に中国で拡散した形のようだ。

その効果は絶大で、被害児童の親がTikTokに9時半にショートムービーを投稿したところ、楽従鎮の当局は10時に行動を開始、「すでに学校と、関係する保護者への聞き取り調査を行っており、事実が判明次第順次公表する」と発表した。

翻訳元:https://m.163.com/dy/article/ITNNA6BK0514A3UM.html

TikTok世論形成にビビる当局

こうした場合、学校がいじめの事実を認めたくない、という方向に動くのは、中国も日本と同じ面がある。加害・被害の双方の保護者も、すでに独自に連絡していても平行線だったことから、当局が介入して問題解決につながるかどうかは不明。

しかし、被害児童の親がTikTokに投稿した途端に当局が動く、というのは、TikTokが形成する世論を当局が極めて重視していることを表している。

校内のいじめが原因で、中国の小中学校、高校、大学で悲惨な事件が相次いでいる点も、当局が早期発見早期対応を心がけている所以かもしれない。

日本のいじめ問題の参考に

いじめが原因で悲惨な事件が起こるのは、日本も同じ。

今回の当局の対応がうまくいくのかどうかは不明だが、当局が公衆に対して「しっかり対応する」と宣言、毅然とした行動をとる今回の中国の対応は、人権面など色々難しいとはいえ、日本も見習う余地はあるかもしれない、と思った。

コメント

  1. いじめはダメ、絶対

  2. 中国の当局って、自分の地方×TikTokをリアルタイムで完全に把握しているみたいねw

  3. 中国では最近、いじめ、暴行(最悪殺人)の話が多すぎて、いちいち記事にするのも厳しい。。

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