ジャッキー・チュン、上海ライブ中止でチケット購入者の旅費も負担

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中国の人気歌手ジャッキー・チュン(張学友)の3日間の上海ライブがキャンセルされた件について、運営側はチケットの払い戻しの他、上海への往復にかかった旅費も原則全額保障するとした。キャンセルの理由はジャッキー・チュンが新型コロナに感染して、体調不良になったこと。

すでにジャッキー・チュン自身が公式SNSに投稿し、謝罪しているところから見て、回復しつつあるとも思われるが、一時は上海の病院のICU(集中治療室)に入ったのではないかといった重篤説も出た還暦過ぎのスーパースター。旅費も全額保障という太っ腹の背景とは?

ステージキャンセルと旅費負担

今回の上海ライブは、ジャッキー・チュンが60以上のステージをこなす都市巡回ライブシリーズの一環で、初回はマカオで2023年6月9日にスタート。上海では2024年3月8、9、10日に上海東方体育センターで開催が予定されていた。しかし直前となる3月7日に本人の体調不良により、キャンセルが発表された。

運営側は3月10日になり、チケットの払い戻しと旅費の保障の方針を発表。3月11日から17日にかけて、チケット購入アプリ内で清算受付するとした。その中で、上海ライブはキャンセルではなく、延期も発表されている。

旅費の保障については、鉄道やエアチケットは3日間の本日当番を基準に前後3日間に、ホテル代は本番当日のその日に限定され、飲食やその他のエンタメ、タクシー代などは含まれない。

鉄道に関しては実額、国内線エアチケットに関しては片道2000元(約4万円)まで、国際線エアチケットは5000元(約10万円)まで、上海現地ホテルの宿泊費は1泊800元(約1万6000円)までに限定される。様々な制約はあるものの、ほぼほぼ全額負担とみてよい。

17日まで受け付け、その後30営業日以内に審査結果をメールで送信、領収書などの証票が揃っている場合に限り、指定した銀行口座に振り込みが行われる。証票不備などはスタッフと個別に相談することになる。

驚きのギャラ事情

ジャッキー・チュンのライブチケットの価格は、1000-2500元(約2~5万円)とされる。上海東方体育センターのキャパは1万8000人だから、チケット平均単価を3万円と仮定すると、一公演5億4000万円となる。

ジャッキー・チュンのギャラは一公演1000万元(約2億円)ともされ、それ以外が公演経費や運営利益に割り当てられる計算。2023年6月から開催した今回の巡回ライブで、ジャッキー・チュンはすでに数億元(最低約20億円以上)稼いでいることになる。

逆に言うと、上海3ステージのキャンセルで、ジャッキー・チュンは計6億円もの損失となる。

それはともかく、旅費負担について、1万8000人×3日間で、集客は計5万4000人。巡回ライブで上海開催なので、ほとんどは上海在住のファンであり、旅費補填の対象外と思われるが、多めに見積もって3万人が対象として、1人当たり2万円を支給したとして、ジャッキー・チュンの三公演分のギャラに相当する、計6億円にとどまる。

十分に割が合う旅費負担

ざっくりな計算となってあれだが、この半年以上、数十回もライブを行ってきた運営側からすれば、まあ割は十分にあうような気がする。ジャッキー・チュンの体調が戻り次第、当然巡回ライブは再開されるはずだし、延期となった上海ライブも2024年内に設定されるともされる。

今年で63歳となるジャッキー・チュン。今回の新型コロナ感染も疲労による免疫力低下が指摘されている。中国の都市間移動は日本の比ではない距離が必要であり、過密日程による長距離移動の疲労度は若者でも厳しく、まして還暦過ぎとなるとなおさらだ。ものすごい集金マシーンと化しているが、彼をここまで駆り立てるのは何なのか、中国現地でも議論されている。

翻訳元:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1793147919187897984&wfr=spider&for=pc

コメント

  1. 1ステージで2億円のギャラって。。。日本のトップスターでも年収10億円を超える人はなかなかいないはず。

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