中国で活躍の日本人インフルエンサー「ブルマー」で炎上

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中国で活躍し、中国のSNSのフォローワー数600万人以上を誇るドキュメンタリーディレクター竹内亮さんが中国で絶賛炎上中だ。

炎上の経緯

理由は竹内さんが10年近く前に制作した映像に、竹内さん自身が出演し、日本の女子小学生が履いていた「ブルマー」について、「見るのが好きだった」「今は少なくなってきて寂しい」などと発言したこと。

これについて、中国のトップ女優の一人、シュー・チャオ (徐嬌)さんが、「きしょい」「子供の頃から変態だったのね」とSNSに名指しで投稿したことによる。

竹内亮さんとは?

色々とツッコミどころが満載だが、まずは竹内さんについて。

テレビ東京「ガイアの夜明け」「未来世紀ジパング」やNHK「世界遺産」「長江 天地大紀行」等のドキュメンタリーを制作してきた竹内さんは2013年、35歳の時に妻の出身地である江蘇省南京市に移住。

その後、中国に住む日本人に密着するドキュメンタリー紀行番組「私がここに住む理由(中国名:我住在这里的理由)」の制作・配信を開始、中国動画サイトでの再生回数は億単位を実現。

2020年コロナ禍の南京市を密着した「新規感染者ゼロの街」が2000万回再生、ロックダウン解除直後の武漢を取材した作品「お久しぶりです、武漢」など、続々とヒットを飛ばした。

現在問題となっている映像は2015年に撮影された、日中文化の違いを説明するシリーズのもので、当時の中国においてはどうってことない内容としてスルーされていた。しかし今回、シュー・チャオさんが「たまたま見た」としてSNS投稿、炎上した。

「ブルマー」とは?

20世紀に世界的に広まった「ブルマー」は、女性が運動などを行う際に下半身に着用する衣類、ショートパンツの一種。ブルマあるいはブルーマ、ブルーマーとも。

日本でも昭和ではほとんど問題視されることなく、女子小学生が体育の授業で履いているのが普通の風景だった。しかし平成になると、「体形が丸見え」「下着同然」「パンツがはみ出る」などの反対運動が広がり、日本でも1990年代前半には教育現場から姿を消す。

セクハラ、児童ポルノなどの問題がその後に深刻化、そうした意味では日本が長きにわたって「ブルマー」を採用してきたのは、確かに黒歴史的な面がある。

中国ではより強烈な拒否感

「ブルマー」文化とほぼ無縁だった中国において、「ブルマー」に対するネガティブな印象はより強烈だ。「とても正常な外出に即した服装とは言えず、全く受け入れられない。実用性や美的感覚上も問題だ」というとらえ方。

日本の異常性を示すもの、ととらえられることもあり、また女性差別を象徴するもの、とも考えられ、フェミニスト志向がより強烈な中国では「ブルマー」そのものがあり得ないものであり、それを「見るのが好き」「少なくなって残念」という発言は、中国としては看過できない。

それを今回、よりにもよって中国トップ女優が見つけ、晒し、火をつけたところが事態を大きなものにしている。

日本人だからこそ袋叩き

中国で人気があるとはいえ、一日本人であることには変わりなく、中国ネット上でもシュー・チャオさんの発言を支持する声が圧倒的であり、日本人だからこそ徹底的に叩かれる可能性もある。

シュー・チャオさんや中国ネット上では、竹内さんに謝罪を要求、該当映像の箇所の削除が求められている。

今では日本でも一般的ではなく、セクハラ、児童ポルノ問題が浸透している中で、より忌避されるようになった「ブルマー」。2015年時点の発言としても、日本でも許されなさそうだが、中国ではより強烈に突っ込まれることになりそうだ。

ちなみに、タイミングが鳥山明さんの突然の訃報と重なり、鳥山さんの代表作『ドラゴンボール』のキャラクター「ブルマ」との関連は、今のところ見られない。ブルマは通常「布尔玛」と表記され、これは一部にブルマーを指す中国語にも使われるが、今回の騒動でブルマーは「三角运动裤」という言葉が使用されている。

翻訳元:https://mbd.baidu.com/newspage/data/landingsuper?context=%7B%22nid%22%3A%22news_9754970966687949638%22%7D&n_type=1&p_from=4

コメント

  1. 中国でも、著名人の昔の発言を今の価値基準で判断するのはどうか、という指摘はあります。ただ今回は2015年時点での発言であり、その時点でも許容は難しい内容なのではないかとも思われ。。。

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