CCTVが「金の消失」報道、大規模な詐欺事件に? パニックで現金化?

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中国大手の金取引事業者、中国黄金の北京市にある店舗が突然閉店、店内にあった金すべてが無くなった件について、中国CCTVが取り上げ、被害者を取材するとともに、問題が中国黄金のみならず、山東黄金などでも類似の事例が発生している、などと報じた。金価格の高騰を受けて、中国で大規模な金詐欺事件に発展しようとしている。

被害者を顔出し取材

CCTVがまず取り上げたのも北京市の富力広場というところにある中国黄金の店舗。ショーケースだけが残り、空っぽになっている。これについては先日、中国現地各社も報じていたが、CCTVでは今回、被害者を取材、顔出しで放送している。

金を購入、その店舗に預けておけば、毎年、金の配当がもらえるなど数々の特典が付き、金価格の上昇を受けてさらに価値が上がり、知らないうちに膨大な資産となる――

中国の金に関する店舗ではこうした手法で顧客を囲い、集金していた、という。ただし、金価格の高騰を受け、実際には顧客に説明したとおりに金を買い続けることはできず、ほとんど金を購入しないまま、店長が顧客から集めた現金を持ち逃げする、というパターンらしい。

「多くの店舗」は言い過ぎ?

CCTVの報道では、「多くの店舗で類似の事例が起きている」としているが、今回紹介されたのは山東黄金という店舗のみ。「多くの店舗」は言い過ぎのような気がするが、まだ判明していない店舗も多い可能性があり、リスクの高さに警鐘を鳴らしている。

問題は、例えば中国黄金の場合、富力広場店はフランチャイズであるということ。中国黄金という上場企業のブランドを使い、実質運営しているのは別の事業者だ。中国黄金も直営店はほとんどなく、9割がこうしたフランチャイズ店舗のようだ。

更に質が悪いのは、顧客が実際に入金する銀行口座名にも「中国黄金」と記されており、顧客側からすると、本店なのか、フランチャイズなのか見分けがつかないこと。

持ち逃げされるリスク強調

別の報道では今回の富力広場店のオーナーはすでに拘束されている、とされているが、CCTVの今回の報道では、上記のような本店とフランチャイズとの関係を詳細に報じているだけで、オーナー拘束には触れられていない模様。

中国では、以前より金に関するこうした詐欺事件が相次いでいたという。しかし今回は、金の歴史的高値を背景にしている分、より影響が大きい可能性がある。

以前から金を店舗に預けていた顧客からしてみると、「これだけ金価格が上がっているのだから、自分の資産はさぞ相当大きくなっているだろう」と考える。

のに、店長に金も現金も持ち逃げされる、可能性がある。ということを中国消費者に強烈に印象付けたのが今回のCCTV報道だ。

超巨大詐欺事件?それとも

富力広場店のオーナーは日本円で総額10億円持ち逃げしたらしい。中国黄金のフランチャイズ店舗は中国全土に300店舗程度ある。

もちろんすべてが詐欺的な経営を行っているわけではないだろうし、店舗ごとで抱えている顧客数や預かり資産はまちまちだろうが、10億円×300店舗、単純計算で3000億円もの詐欺事件に発展する可能性がある。

それを事前に食い止めようというのが今回のCCTV報道の狙いと思われるが、CCTVの影響力の大きさから考えて、今度は逆に中国で金の取り付け騒ぎが起きてしまうかもしれない。

金価格が今後、大きく下がる局面を迎えるのであれば、もしかするとパニックになった中国人民が、店舗に預けていた自分の金を我先にと現金化したことが理由になるかもしれない。

最低限、中国黄金の株価は暴落する可能性が高い。

参照元:https://x.gd/zTTIg

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