奇跡よ再び!も、むなしく山東泰山ACL敗退、経験をW杯予選につなげる?

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アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝で中国の山東泰山は2024年3月13日、横浜F・マリノスと横浜国際総合競技場で対戦、0-1で敗戦した。ホームで行われた初戦も1-2で敗戦しており、2戦合計1-3で敗退が決まった。

奇跡よ再び、わずかな望み

ホームで行われた初戦1-2での敗戦の時は、中国らしく主審の判定に対して疑問や批判の声が上がっていた(中国ではサッカーに敗戦すると、大体こうなる)が、どちらにしろ敵地に乗り込んだ第2戦は山東泰山にとって負けられない戦い。

しかし、大ピンチの山東泰山に対して、中国現地ではわずかな望みがあった。これより前の決勝トーナメント1回戦で、山東泰山は川崎フロンターレと対戦、ホームで2-3とやはり敗れたが、第2戦の敵地で4-2と勝利、2戦合計で6-5となって奇跡的な逆転、準々決勝進出を勝ち取った経緯がある。

今回も、日本のチームであること、初戦のホームで敗戦していることなど、全く同じシチュエーションであることもあり、「奇跡よ、もう一度」の想いが中国現地には溢れていた。ただし結果は、そうはならなかった。

環球網の試合評価

毎日毎日日本をはじめ欧米の悪口を報道し続ける典型的当局戦狼外交プロバガンダ環球時報のネット版、環球網もこの試合を速報、試合展開を振り返りつつ、「山東泰山は準決勝進出と無縁だった」とした。

「結果はやや残念だったが、山東泰山の韓国人監督、チェ・ガンヒ監督も戦前言っていたように、山東泰山が現在、この位置で戦えていることがそもそも容易ではない。今回のACLの戦いにおいて、山東泰山の技術や戦術の水準は、とことんやっていたし、称賛に値する」

「世界中から有名選手を爆買いしていた“金元時代”を終えた中国スーパーリーグは、仮に技術面や戦術面でしっかりと取り組めば、同時にACLについて十分重視すれば、ノックアウトラウンドでも戦える可能性を示した」

「中国サッカーについて言えば、こうしたクラブのトーナメントは疑いなく極めて貴重な試合であり、特にこれに続くワールドカップ予選に臨む中国A代表にとってはなおさらだ」

中国のW杯予選の状況

FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選で中国は、韓国、タイ、シンガポールと同組のグループC。ここは韓国が突出しているが、中国現地では2位内確保は問題ないだろう、と思われていたし、FIFAの中国マネー欲しさによるW杯アジア枠の急拡大により、中国現地でもタイやシンガポールを名指ししつつ、W杯本選の久しぶりの進出に楽観論がまん延していた。

しかし2試合を終えて、中国は1勝1敗、同じ成績のタイと得失点差でまさかの3位に沈んでいる。タイは先のアジアカップでも決勝トーナメントに進出、成長が著しい。衰退著しいとされる中国代表もうかうかしていられない。というより、2位以上の進出にほとんど黄色信号が灯っている状態だ。

3月に行われる同予選2試合は、日本は北朝鮮戦となり、何かと騒がれているが、中国は自分で同組最弱と指摘し続けているシンガポールとホーム、アウェイで対戦する。中国現地でも「さすがにシンガポールには大丈夫だろう」と言われているが、根強く不安の声も聞こえてくる。ここで取りこぼすことになると、中国代表は本当に大変なことになる。

翻訳元:https://mp.weixin.qq.com/s/sJGLmjGc-sp4XLl-L6KDdw

コメント

  1. 中国がW杯の出場を逃すと、人民もそうだけど、FIFAの目算も狂って面白そうw 頑張れシンガポールw

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