新郎は中学2年生、新婦も未成年の結婚式挙げ、当局に怒られる―山東

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山東省の農村部で、中学2年生が新郎、新婦も未成年という結婚式が行われたことで、中国で話題になっている。両家が盛大に披露宴を行った、という。もちろん、中国でもここまで若いと違法行為。現地当局が両親や本人を説諭、いずれも自らの誤りを認めたため、解放された。今では新郎、新婦それぞれ自宅に戻っている、という。

沿海部だが農村地帯も多い

山東省は江蘇省の上、青島市などが有名で、沿海部にあり、省全体の経済力は中国でも上位だ。しかしところどころに農村部は広がり、その格差は激しい。経済面ばかりでなく、文化や法令順守意識などもかなり違ってくる。

今回の騒動は山東省の南方、泰安市が管轄する新泰市という市だ。市が市を管轄する、というのは分かりづらいが、中国ではこうしたことは多く、こういう場合、新泰市は県級市と呼ばれる。本当は市よりも下の県だけど、市にしておくね、という意味だ。

衛星画像で見てもあまり人が住んではなさそうだが、新泰市は常駐人口125.05万人だという。さすがに中国、名も知らぬ、地方でも膨大な人口を抱えている。

結婚法定年齢が高い中国

中国では、男性は22歳以上、女性は20歳以上が結婚の法定年齢になる。日本よりも大分高いが、これは今回の件もそうだが、中国の特に農村部では、両親が子供を早く結婚させたい願望が強いために、あえて法定年齢を高く設定しているのかもしれない。

今回の二人は、すでに付き合いを始めており、一説には同居もしていたといい、両家も当地の習慣含めて自然と結婚の話になり、盛大に披露宴を開いたところ、普通に当局から注意されたようだ。

今回は盛大な結婚式を開いて露見したが、中国のこうした農村部では両家がそれぞれ望む形で、未成年者同士の事実婚が横行しており、それぞれの法定年齢が達した段階で正式に結婚届を提出する、ということが一般的なようだ。

実質的に人身売買?

中国、しかも農村部での結婚となると、いまだに超高額な彩礼(結納のようなもので、日本円で現金数百万円を男性側が用意しなければならない)、自動車、住宅の準備など、もはや人身売買的な側面もあるとも指摘されている。

一人っ子政策が長く続き、1人だけならみんなが男子が欲しいと選別したために、現在の中国では未婚男性が数千万人単位で余っている、ともされる。今回の件では、今までに報じられているところから見ると、人身売買的な感じはしないが、実態は不明だ。

ただし、新郎新婦とも学校を退学あるいは休学していたようで、こうした違法な早婚は未成年者の教育を受ける権利、また成人してからの就職や転職の難しさを募らせるものとして、中国現地でも批判は出ている。

中国ネット民の反応

「早婚だと離婚率が高まる。とはいえ、あまり干渉しすぎるのも良くない。正式な結婚手続きをしない人も多いし」

「早婚がどうした!婚姻法を改正して、もっと年齢を低めた方がよい」

「未成年で、身体も成熟していない。女子は特に早くからSEXしていたら、その後の成長や身体への影響は大きくなっちゃうよ」

「古代にはこの年齢での結婚は珍しくなかったじゃん」

「荒唐無稽とも思わないし、次世代に特に悪影響が出るとも思わない」

「中二が結婚。しっかり再教育が必要。この子たちの未来はどうなる?学校に通わず、頭も、それに心も、うまく育たないよ」

「早く、しかもたくさん子供を産もう」

翻訳元:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1794476700244771986&wfr=spider&for=pc

コメント

  1. ホント、中国の農村はカオスですなw

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