広州市で乗用車暴走して11人が怪我、社会的報復による衝動的な事件か

広東省広州市で2024年3月12日、現地時間9時ごろ、一台の乗用車が街中で暴走、歩行者や電動自転車と衝突を繰り返し、11人が怪我する事件が発生した。動画によれば、最終的に乗用車はバスに衝突、停止した。その後、その乗用車の中から男と思われる人が飛び出し、何事もなかったように車道を横断、歩道に入り、人混みに紛れていた。

広州市公安局交通警察隊は通報を受け、現場にスタッフを派遣、負傷者を病院に搬送するなど対応。同時に犯人と思われる男、49歳の黄何某をすでに掌握、「事故についてさらに調査を進めているところ」とした。

犯人は平然と逃走

当局の報告では「事故」としているが、犯人の去り際を見る限り、これは事故ではなく、明らかに殺人未遂事件のような気がするし、中国現地もそう指摘する声が多い。

事故を起こしてしまい、パニックになっている、という様子を見せない犯人の逃走ぶりにより、これはかなりの確率で故意によるもの、と考えられている。中国で言う社会的報復だ。

繰り返される社会的報復

湖南省長沙市でも発生した、おそらくは社会的報復に伴う自動車の暴走事件。社会的報復は難しい概念だが、そちらで比較的詳細に解説しているので、参考にしてほしい。今回の事件は、自身も最終的にはバスに衝突していることから、自殺的傷害行動、とも分析されている。

簡単に言えば、自分に嫌なことがあった腹いせに、全くの赤の他人、第三者を巻き込んで報復する、というもので、極めて悪質。今回の犯人もその可能性が高く、今後捜査が進むにつれて、ネット上でも動機などの解明が進められると思われる。

翻訳元：https://haokan.baidu.com/v?pd=wisenatural&vid=2978590591865867542